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2012/3/28

経済産業情報

貧困率が上昇、2009年は15.6%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が27日発表した同国の2009年の貧困率は15.6%だった。欧州連合(EU)平均の16.4%を下回ったものの、07年の15%、08年の15.5%を上回っており、所得格差が広がっていることがうかがわれる。\ […]

ドイツ連邦統計局が27日発表した同国の2009年の貧困率は15.6%だった。欧州連合(EU)平均の16.4%を下回ったものの、07年の15%、08年の15.5%を上回っており、所得格差が広がっていることがうかがわれる。

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統計局は所得水準が国民全体の中央値の60%に満たない人を「貧困」とするEUの定義を採用し、数値を算出した。それによると、貧困とされる年収は1万1,278ユーロ(月約940ユーロ)以下で、約1,300万人が該当する。

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EU加盟国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国で貧困率が最も高いのはラトビアで21.3%に達した。これにルーマニア(21.1%)、ブルガリア、スペイン(ともに20.7%)が続く。貧困率が最も低い国はチェコで9.0%。2位はアイスランド(9.8%)、3位はオーストリア(10.3%)だった。

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