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2012/4/4

経済産業情報

建築設計業界、けん引役は住宅

この記事の要約

Ifo経済研究所はこのほど、建築設計事務所を対象に実施した景況感アンケート調査の結果を発表した。それによると、事業の現状について判断はわずかに悪化したものの、今後の見通しについては「良くなる」との見方が増加、景況感は全体 […]

Ifo経済研究所はこのほど、建築設計事務所を対象に実施した景況感アンケート調査の結果を発表した。それによると、事業の現状について判断はわずかに悪化したものの、今後の見通しについては「良くなる」との見方が増加、景況感は全体として前の期をやや上回った。

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事業の現状判断では、「悪い」との回答が前期(2011年10-12月)から6ポイント増の23%と大きく増加、「良い」は2ポイント増の36%と改善幅が小さかった。今後6カ月の見通しについては、「良くなる」の回答が8社に1社から6社に1社に増え、「悪くなる」は4ポイント減少の15%に減少した。

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業界の成長を支えているのは住宅建築だ。2012年1-3月期の一戸建て/二世帯住宅の設計依頼は前の期の約1.5倍に増加。集合住宅では同1.7倍と、14年ぶりの高い伸びを記録した。

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一方、公共建築は自治体の財政難を背景に低迷しており、手がけた業務の規模は前の期をやや下回ったという。

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11年末時点の受注残は6.0カ月で、2003年以降の最高値である6.1カ月(11年夏期)に次ぐ高い数字となった。

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