電機大手の米General Electric(GE)が欧州照明事業を強化する。欧州子会社GE Lighting Europaのフィル・マーシャル社長などへの取材をもとに12日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\同社は発光ダイオード(LED)電球の急速な拡大を追い風に利用する考えで、15日に開幕したフランクフルト国際照明・ビルオートメーション見本市(Light & Building)では出展した製品の90%をLED関係が占める。市場の開拓に当たっては一般消費者向けよりも業務用や街灯向け事業を重視する。
\GEは以前、照明事業の売却を模索したが、リーマンショックに伴う金融危機で買い手が見つからなかったため、現在、同事業を強化している。
\GE Lighting Europaのマーシャル社長は今後の懸念材料としては、中国メーカーの粗悪な低価格製品が市場にあふれることを挙げた。LED電球に対する顧客や消費者の信頼感が揺らぎかねないとみている。
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