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2012/4/25

総合 - ドイツ経済ニュース

ドイツの人件費EU7位、10年間の上げ幅は最低

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)のデータをもとに24日発表した同国民間部門の2011年の人件費は1時間当たり30.10ユーロとなり、EU平均(22.80ユーロ)を32%上回った。最も高いグループ […]

ドイツ連邦統計局が欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)のデータをもとに24日発表した同国民間部門の2011年の人件費は1時間当たり30.10ユーロとなり、EU平均(22.80ユーロ)を32%上回った。最も高いグループはベルギー(39.30ユーロ)、スウェーデン(39.10ユーロ)、デンマーク(38.90ユーロ)の3国で、ドイツは7位だった。

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東欧諸国ではスロベニア(14.40ユーロ)が最も高く、ポルトガル(12.10ユーロ)を上回った。最下位グループはブルガリアとルーマニアで、それぞれ3.50ユーロ、4.50ユーロだった。

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産業立地をめぐる国際競争が特に激しい製造業をみると、ドイツは34.30ユーロで、EU平均(23.20ユーロ)を48%上回った。ドイツよりも高いのはベルギー(40.60ユーロ)、スウェーデン(40.50ユーロ)、デンマーク(37.60ユーロ)、フランス(35.60ユーロ)の4カ国。最低はブルガリアの2.80ユーロだった。

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2001~11年のドイツの人件費の上昇率は19.4%にとどまり、EU加盟国のなかで群を抜いて小さかった。隣国フランスは同39.2%と、2倍以上に達している。

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2011年の給与支給額に対する間接労務費の比率をみると、ドイツは28%でEU平均(32%)を4ポイント下回った。同比率が最も高いのはスウェーデンで52%。これにフランス(50%)、ベルギー(47%)が続く。最低はマルタで10%にとどまった。

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