プレス機器大手の独Schuler(ゲッピンゲン)が中国での生産を拡大する。プレス機器に対し4月から10%の輸入関税が課せられるようになったことに対応。現地生産を強化することで価格競争力の低下を防ぐ狙いだ。同社のシュテファン・クレーベルト社長が18日の株主総会で明らかにした。中国には今後数年で1,600万ユーロを投資し、生産のほか、販売、サービス、調達事業も拡充していく。
\同社長は総会で、中国は世界貿易機関(WTO)のルールをたくみにくぐり抜けて自国企業を外資との競争から保護していると発言。同国政府の保護主義政策を批判した。ただ、「中国に進出しないリスクは現地進出で受けるリスクよりも大きい」とも述べ、現地生産の拡大は避けられないとの立場を示した。
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