航空大手のLufthansa(フランクフルト)が昨年末に打ち出したコスト削減計画が具体化してきた。従業員宛ての文書をもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙などが報じた。
\同社は固定費を3年間で15億ユーロ圧縮する。その6割に当たる9億ユーロを旅客部門で達成する意向で、◇フライト1回当たりの人件費を5%削減する◇空港使用料の引き下げ交渉を行う◇ケータリングやITサービスなど外部に委託している事業のコスト削減◇長距離路線の一部でファーストクラスを廃止して座席数を増やす――などを念頭に置いている。プレミアムエコノミーの導入も検討する。
\Lufthansaがコスト削減に取り組む背景には格安航空や中東系航空会社の攻勢を受けて利益が圧迫されていることがある。同社は経費を節減するために2014年までは新規機材を調達しない意向だ。
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