欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2012/5/2

企業情報

Siemens AG―利益見通し引き下げ―

この記事の要約

電機大手のSiemens(ミュンヘン)は4月25日の決算発表で、2012年9月通期の利益見通しを下方修正した。送電事業の不振を受けたもので、継続事業の税引き前利益を従来予測の60億ユーロから52億~54億ユーロへと引き下 […]

電機大手のSiemens(ミュンヘン)は4月25日の決算発表で、2012年9月通期の利益見通しを下方修正した。送電事業の不振を受けたもので、継続事業の税引き前利益を従来予測の60億ユーロから52億~54億ユーロへと引き下げた。洋上風力発電パークと陸地を結ぶ送電網の建設が本国ドイツで滞っていることが響いている。

\

継続事業の1-3月期(第2四半期)の税引き前利益は前年同期比67%減の10億5,300万ユーロと大きく落ち込んだ。比較対象の2011年1-3月期は原発合弁会社Areva NPの資本売却で利益が15億2,00万ユーロ押し上げられており、その反動が出た格好。このほか、ノキアとの合弁会社Nokia Siemens Networks(NSN)で評価損6億4,000万ユーロを計上したことや、送電網事業の不振が響いた。最終利益は10億1,500万ユーロで、64%減少した。

\

継続事業の売上高は192億9,700万ユーロで、9%増加した。これまでの受注が良好だったことが反映された格好。継続事業の新規受注高は景気減速を受けて13%減の178億8,000万ユーロへと後退した。

\