電力インフラの建設・運営などを手がけるスイスのAlpiq Holding(ノイエンブルク)は4月27日、事業子会社Alpiq Anlagentechnik Gruppe(AAT、所在地:独ハイデルベルク)の送電インフラ部門(EVT)を仏建設大手Vinciのエネルギーインフラ子会社Vinci Energiesに売却すると発表した。取引金額は債務を含めて2億4,000万ユーロで、EVTの時価は1億9,500万ユーロと評価された。売却益は債務の圧縮に充てる方針。ATTは今後、経営資源を発電インフラ部門(EAT)に集中する。
\EVTは高圧送電網や変圧施設の建設事業を展開している。従業員数は3,000人で、昨年は5億1,200万ユーロを売り上げた。
\Alpiqはスイスの原発廃止政策を受けて業績が悪化。2011年には減損処理と引当金で計17億スイスフランを計上した。当初はEVTとEATをともに売却する意向だったが、EATには買い手がみつからなかったもようだ。
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