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2012/5/30

経済産業情報

オウトクンプの独社ステンレス鋼事業買収、欧州委が本格調査

この記事の要約

欧州連合(EU)の欧州委員会は22日、欧州ステンレス鋼大手のオウトクンプ(フィンランド)が独ティッセンクルップのステンレス鋼事業を買収する計画について、本格的な調査を開始すると発表した。初期調査の結果、買収に競争上の問題 […]

欧州連合(EU)の欧州委員会は22日、欧州ステンレス鋼大手のオウトクンプ(フィンランド)が独ティッセンクルップのステンレス鋼事業を買収する計画について、本格的な調査を開始すると発表した。初期調査の結果、買収に競争上の問題が浮上したためで、3カ月をかけて改めて詳細な調査を行い、買収の可否を判断する。

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オウトクンプは1月末、ティッセンクルップのステンレス鋼部門であるイノクサムを総額27億ユーロで買収することで合意。欧州委に対して4月に買収認可を申請していた。

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オウトクンプはイノクサム統合により、年間売上高が40億ユーロから110億ユーロに拡大し、ステンレス鋼で14%の世界シェアを握る。欧州では最大のステンレス鋼メーカーとなる。

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欧州委は初期調査で、オウトクンプが買収により、欧州のステンレス製厚板、圧延平鋼市場でのシェアを大幅に拡大するほか、欧州の総合的なステンレス製圧延平鋼メーカーが3社に減ることを確認。買収が「深刻な」競争上の問題を引き起こす恐れがあるとして、本格的調査の開始を決めた。同調査の期限は9月26日。

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オウトクンプは欧州委の決定について「買収の規模からみて予想通り」として買収計画を変更しない意向を示している。

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