連邦経済省が5日発表した2012年4月の独製造業受注高(暫定値)は物価・営業日数・季節要因を加味した実質で前月比1.9%減となり、3カ月ぶりに後退した。比較対象の3月は同3.2%増(修正値)と大きく拡大しており、その反動が出た格好。3月に6.6%伸びたユーロ圏外からの受注が4月は4.7%落ち込み足を強く引っ張った。
\国外受注は3.6%減で、ユーロ圏も1.8%落ち込んだ。国内受注は0.4%増加し、2カ月連続で拡大している。
\部門別では中間財が0.9%増加した。ユーロ圏外が4.4%増え、国外全体でも2.0%の伸びを記録した。国内は±0%。
\投資財は3.3%落ち込んだ。国内は0.9%増えたものの、国外が7.3%減少。特に前月に15.2%増加したユーロ圏外が7.3%減と大きく落ち込んだ。
\消費財も前月好調だったユーロ圏外が11.1%減少し大きな足かせとなった。国内外を合わせた全体でも5.0%縮小している。
\製造業受注を大型受注による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、3~4月は前の期の1~2月を2.6%上回った。国内が1.5%、国外が3.4%の幅でそれぞれ拡大。国外はユーロ圏外が6.6%伸びてけん引役となった。ユーロ圏は欧州債務危機の影響で1.7%減少している。
\部門別では投資財と消費財がそれぞれ4.7%、3.2%増加した。中間財は0.7%落ち込んだ。
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