EADSの軍需部門Kassidianは13日、光学大手Carl Zeissの軍需・セキュリティ子会社Carl Zeiss Optronics GmbHを買収することで合意したと発表した。センサー事業を強化する考え。買収金額は明らかにしていない。
\Carl Zeiss Optronicsの資本75.1%を取得する。これによりCarl Zeissは同子会社への出資比率を24.9%へと引き下げる。中期的には資本を全面的に引き上げる方向だ。世界的な軍事予算削減の動きを受けて、軍需事業を維持するのは長期的に難しいと判断。今回の取引へと踏み切った。
\Carl Zeiss Optronicsは独オーバーコッヘンとヴェッツラーのほか、南アフリカのアイリーンに事業拠点を持つ。従業員数は780人で、売上規模は1億6,000万ユーロに上る。
\Kassidianは積極的な買収活動を通して事業を強化しており、昨年は買収に計15億ユーロを投じた。EADSは航空機事業への依存度を引き下げるために、他の事業の強化に取り組んでいる。
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