ドイツ連邦統計局が7日発表した2012年第2四半期の1時間当たりの人件費は季節要因と営業日数を加味した実質で前期比1.5%増となり、1997年の統計開始以来4番目に高い伸びを記録した。労使の大幅ベア合意が相次いだことを受けて賃金支給額の上昇率は1.8%を記録、前期の同0.3%を大きく上回った。
\間接労務費の上昇率は0.5%にとどまった。被用者の病欠日数が減ったことで病休に伴う給与保障の支給額も減少したことがプラスに働いた。
\人件費の上昇率が最も大きかったのはエネルギー業界で、3.3%に達した。これに水道(同3.1%)、製造業(3.0%)が続く。一方、情報通信業界ではマイナス0.8%と大きく後退。アート・レジャー産業もマイナス0.4%となった。
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