フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は5日、主要株価指数の銘柄を24日付で入れ替えると発表した。最大手30社を対象としたDAX(ドイツ株価指数)では自動車部品大手のコンチネンタルと化学大手のコンチネンタルが昇格、流通大手メトロと商用車大手MANはワンランク下のMDAX(50社で構成)に降格となる。
\コンチネンタルのDAX入りは約4年ぶり。同社はベアリング大手シェフラーによる敵対的な買収を受け2008年12月にMDAXに転落したが、その後の業績拡大を受けて、株価は現在、09年1月の約10ユーロから80ユーロ前後まで回復している。
\ランクセスはバイエルから分離される形で04年に設立された汎用化学メーカー。当初は事業売却や人員削減を含む大規模なリストラを余儀なくされたものの、06年には初めて利益を計上した。株価は株式公開当初の15.75ユーロ(初値)から60ユーロへと上昇している。
\メトロは業績低迷と社内の内紛を受けて今年、株価が大きく下落したため、降格となる。MANはフォルクスワーゲン(VW)による買収で浮動株比率が低下したことが降格の理由だ。
\MDAXでは不動産大手TAG Immobilienが昇格し、エンジン大手のドイツがSDAXへと引き下げられる。また、ハイテク企業を対象とするTecDAX(30社で構成)ではスイスのバイオ企業BB Biotechと機械メーカーLPKF Laser & Electronicsが新たに採用、電話機メーカーGigasetと光メディア製造装置メーカーSingulusは対象外となる。
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