ベアリング大手Schaeffler AGの統括会社Schaeffler Verwaltungs GmbH(ヘアツォーゲンアウラハ)は24日、投資銀行2社に預けていた自動車部品大手Continentalの株式10.4%を私募形式で売却したと発表した。同社は売却益を、2008年に実施したContinental株の公開買い付け(TOB)で抱え込んだ巨額債務の返済に充て、債務残高を従来の50億ユーロから34億ユーロに圧縮する。
\Schaeffler Verwaltungs GmbHは08年、Schaefflerを通してContinental株およそ36%をひそかに確保したうえで、TOBを開始した。TOBに当たっては出資比率を最大49.99%に引き上げ、それを超えて確保した分については速やかに放出することをContinentalと取り決めた。
\TOBは1株当たり75ユーロで実施。最終的にContinental株を90%確保した。だが、リーマンショックの影響もあり、株価はその後急落。Schaeffler Verwaltungs GmbHは放出を約束した株式を手放せなくなり、120億ユーロの巨額債務を抱え込んだ。
\同社はその後、Continental株を段階的に放出してきた。株価は現在80ユーロ程度まで回復しており、今回の売却で売却損は発生しない。出資比率は49.9%まで低下した。
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