世界最大の映像機器関連見本市「Photokina – World of Imaging」が18~23日の6日間、ケルンで開催された。32回目となった今回は41カ国から1,158社が出展。国外からの出展者減少が響き、前回(10年)に比べ93社減少したものの、期間中には166カ国から前回を約3,500人上回る18万5,000人が来場した。取引も活発に行われ、専門来場者の84%が来場の目的を達成できて「満足」「非常に満足」と評価した。
\今年の見本市ではカメラつき携帯電話に関心が集まった。Photokina主催者のケルン見本市社は、スマートフォンのカメラ機能をテーマにした「モバイル・イメージング」の特別コーナーを設置し、画像加工やタイマー撮影などさまざまな機能のカメラアプリ、アプリと連動したネットサービス(ブログにアップロード、メールとして送信、画像共有など)を来場者が実際に体験できるようにした。市場関係者によると、2012年の世界のスマートフォン販売台数は7億台達する見通しで、携帯電話用カメラ部品や関連サービスはイメージセンシング市場のなかでも最も成長が著しい分野の1つに数えられる。
\レンズが交換できるミラーレス一眼などの本格カメラにも大きな注目が集まった。ドイツのデジタルカメラ市場では現在、レンズ固定式が主流を占めているが、レンズ交換式の人気が急速に高まっている。独情報通信業界連盟(Bitkom)によると、レンズ交換式デジカメの2012年国内売上高は7.5%増の5億5,000万ユーロとなり、増加幅はレンズ固定式(3%増の17億4,000万ユーロ)を大きく上回る見通しだ。
\こうした流れを受け、キヤノンは同社初のミラーレスカメラ「EOS M」を紹介。ソニーはミラーレスカムコーダー「NEX-6」、富士フイルムはレンズ交換式のプレミアムカメラ「X-E1」を発表した。
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