連邦人口研究所(BiB)が19日発表した女性の学歴と出生率に関する調査で、大卒女性の出生率が上昇傾向にあることが明らかになった。西ドイツ地区では大卒34歳のコーホート合計特殊出生率(CFR)が2011年に1.342人となり、2005年の1.243人から0.099人増加。増加幅は非大卒女性の0.038人(1.547人から1.585人)を大きく上回った。旧東ドイツ地区でも大卒女性が0.124人増(1.490人から1.614人)、非大卒女性が0.048人増(1.498人から1.546人)と、同じ傾向がみられる。
\大卒34歳コーホート(西ドイツ地域)1,000人の44歳までの特殊出生数を年別にみると、05年は1,243人、06年は1,259人、07年は1,290人だったが、育休手当(Elterngeld)が導入された翌年の08年には1,386人、翌々年の09年には1,393人へと上昇した。10年以降は減少に転じたものの、11年も1,342人と育休手当導入前より高い水準を保っている。これに対し非大卒女性では08年以降も出生数に大きな変化がみられず、育休手当が特に高学歴女性の出生率引き上げに効果をもたらしていることが分かる。
\ \*コーホート合計特殊出生率:ある世代の出生状況に着目したもので、同一年生まれ(コーホート)の女性の出生率を過去(若いとき)から積み上げたもの。最終的な数字はコーホートが50歳になって初めて確定する
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