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2012/10/17

総合 - ドイツ経済ニュース

実質賃金が3四半期ぶりに上昇、第2四半期0.6%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が11日発表した2012年第2四半期の実質賃金は前年同期比0.6%増となり、3四半期ぶりに上昇した。雇用規模が大きい金属業界で大幅なベースアップが行われたことなどが反映された格好。名目の上昇率は2.5%で […]

ドイツ連邦統計局が11日発表した2012年第2四半期の実質賃金は前年同期比0.6%増となり、3四半期ぶりに上昇した。雇用規模が大きい金属業界で大幅なベースアップが行われたことなどが反映された格好。名目の上昇率は2.5%で、インフレ率1.9%を0.6ポイント上回った。統計局は今回から、これまでフルタイム社員に限られていたデータの算入対象をパートタイム就労者などにも拡大し、賃金の実態をより現実に近い形で統計に反映させるようにした。

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フルタイム就労者の平均月収(特別手当を除く)は3,385ユーロだった。金額が最も大きい業界はエネルギー(4,507ユーロ)で、これに銀行・保険(4,433ユーロ)、情報通信技術(4,415ユーロ)が続いた。最低はホテル・飲食業界で2,002ユーロ。

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統計局は07年~11年に名目賃金が平均9.4%上昇したことも明らかにした。上げ幅は管理職で最も大きく12.4%を記録。高度の専門職も9.8%と、平均を上回った。専門職(8.3%)、非熟練職(8.0%)、熟練職(7.1%)は平均を下回っており、賃金格差が広がっていることが分かる。

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