欧州航空機大手のAirbus(トュールーズ)は15日、次世代中型機A350にリチウムイオン電池を搭載する計画を中止すると発表した。競合ボーイングの787型機(Dreamliner)で運行中に同電池から出火するなどの重大な事故が起きたことを踏まえた措置。事故原因が不明なため、安全性を重視してニッケル・カドミウム電池を採用する。
\A350用のリチウムイオン電池はAirbusと仏Saftが共同開発した。広報担当者は同電池の性能に自信を持っていると述べる一方で、Dreamlinerの事故原因が分からない現状では搭載を断念せざるを得ないとの立場を示した。
\A350は今夏に初のテスト飛行を行う。チェック項目が空気力学と飛行性で、電池とは直接関係がないため、リチウムイオン電池を搭載する。電気システムのチェックを行うその後のテスト飛行ではニッケル・カドミウム電池に切り替える。
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