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2013/2/27

企業情報

EADS―軍需部門がブラジル合弁解消―

この記事の要約

欧州航空宇宙大手EADSの軍需・セキュリティシステム部門Cassidianがブラジルの複合企業Odebrechtとの合弁を解消する。ブラジル政府が軍需関連入札の条件を昨年変更したため、合弁を継続する意味がなくなったという […]

欧州航空宇宙大手EADSの軍需・セキュリティシステム部門Cassidianがブラジルの複合企業Odebrechtとの合弁を解消する。ブラジル政府が軍需関連入札の条件を昨年変更したため、合弁を継続する意味がなくなったという。独経済紙『ハンデルスブラット』が26日付で報じた。同国市場の開拓には現在も意欲を示している。

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両社は2010年に合弁会社を設立した。ブラジルで開催されるサッカーワールドカップ(14年)、オリンピック(16年)に向けてセキュリティシステムの大型受注を獲得することが主な目的だった。だが、昨年8月に行われた総額60億ドル規模の国境管理システム入札では現地航空機大手Embraerの傘下企業からなるコンソーシアムが落札。Cassidianはこれを受けて、合弁解消を決断したもようだ。

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Cassidianは欧州各国の軍需予算削減を受けて、新興市場の開拓に乗り出している。だが、これまでのところ成果は上がっておらず、昨年は戦闘機ユーロファイターをインドに販売する計画が失敗した。

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