ドイツ連邦経済省が5日発表した2013年2月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比2.3%増(暫定値)となり、昨年10月以来の大きな伸びを記録した。好転は2カ月ぶり。国内で投資財の需要が拡大したことが大きく、経済省は「製造業の弱含み局面は終わりが近づいてきた」との見方を示した。大型受注の規模は平均をやや下回ったという。
\国内受注は2.2%増加した。国外はユーロ圏が1.6%増、ユーロ圏外が2.7%増だった。
\投資財は3.5%拡大した。国内が4.4%増加。ユーロ圏外とユーロ圏もそれぞれ3.3%、2.1%の伸びを記録した。
\中間財は0.9%増で、内訳はユーロ圏が2.2%増、ユーロ圏外が1.1%増、国内が0.4%増だった。
\消費財は0.1%増と小幅な伸びにとどまった。ユーロ圏外が2.9%増えたものの、ユーロ圏が3.0%減少したことが響いた。国内は0.5%拡大した。
\製造業受注を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、1~2月は11~12月比で0.1%の増加にとどまった。国内は1.3%増えたものの、ユーロ圏とユーロ圏外がそれぞれ1.3%、0.6%減少し足を引っ張った格好。部門別では投資財が0.6%増、中間財が0.2%減、消費財が1.6%減だった。
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