欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2013/4/17

総合 - ドイツ経済ニュース

3月インフレ率1.4%、2年3カ月ぶりの低水準に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が11日発表した2013年3月の消費者物価指数は前年同月比の上昇率が1.4%となり、2年3カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。石油製品の価格が6.5%低下したことが最大の押し下げ要因で、自動車燃料と家庭用暖 […]

ドイツ連邦統計局が11日発表した2013年3月の消費者物価指数は前年同月比の上昇率が1.4%となり、2年3カ月ぶりの小幅な伸びにとどまった。石油製品の価格が6.5%低下したことが最大の押し下げ要因で、自動車燃料と家庭用暖房油を除いたコアのインフレ率は1.9%に上った。

\

軽油とガソリンの価格はそれぞれ8.0%、6.3%低下、家庭用暖房油も6.2%下落した。家庭用電力は12.4%増と大きく上昇している。

\

食料品は上げ幅が大きく、3.7%に上った。果物と肉・肉製品は各9.7%、5.7%に達している。

\

物品の価格上昇率は1.4%だった。衣料品などの半耐久消費財は2.1%上がったものの、耐久消費財が0.2%下落。娯楽家電と情報機器は下げ幅がそれぞれ6.6%、3.3%に上った。非耐久消費財はプラス1.6%だった。

\

サービス価格は1.5%上昇した。上げ幅が大きかったのはパック旅行(9.7%)とスポーツ・余暇サービス(4.5%)。医療保険サービスは1月から受診料が廃止された効果で12.3%下がった。

\

3月の消費者物価は前月比では0.5%上昇した。季節要因の影響が大きく、靴は6.6%、衣料品も6.0%高くなった。パックツアーと航空券もそれぞれ5.6%、3.3%上がっている。エネルギー価格は1.4%低下した(石油製品はマイナス3.3%)。

\

欧州連合(EU)基準の物価変動率は前年同月比がプラス1.8%、前月比がプラス0.4%だった。

\