独立系エネルギー販売事業者のFlexstrom(ベルリン)は12日、会社更生手続きの適用を裁判所に申請したと発表した。同社に対する批判的なメディア報道を受け、顧客の支払いが悪化したほか、顧客への電力供給を引き受ける地域エネルギー事業者が代金の前払いを要求するようになったためと理由を説明している。ガス販売子会社Flexgasは新たな投資家のもとで引き続き事業を行うという。
\Flexstromは電力などを割安な料金で販売している。料金前払いをサービスの前提としており、顧客数は約60万人に上る。顧客からの苦情が極めて多く、これが大々的に報道されたことが資金繰りの悪化につながったもようだ。同社は2009年以降、利益を計上し続けてきたと主張している。
\Flexstromに対する批判的な報道を受け、監督官庁の連邦ネットワーク庁は1月に捜査を開始。料金先払い制度の中止を近日中に命令する予定だった。
\Flexstromと同様の事業モデルを展開していた競合Teladaxは11年6月に経営破たんした。両社の顧客が先払いした料金の大部分は返還されないとみられている。
\