独最大手銀行のDeutsche Bank(フランクフルト)は11日、オランダの小口顧客事業から撤退する方針を表明した。採算が合わないためで、自己資本強化に向けた組織再編の一環として実施する。同国では今後、大口顧客事業に経営資源を集中する意向だ。
\オランダでは2010年まで大口顧客事業しか展開していなかったが、競合ABN Amroの部分買収に伴い現地顧客2万3,000人(社)を引き継いだため、小口顧客を抱えるようになった。小口顧客の数は1万8,000で、内訳は企業が1万6,000社、個人が2,000人。
\Deutsche Bankは今後、インセンティブを付けてこれらの顧客が取引先を他の銀行に変えるよう強く促す方針。Deutsche Bankに口座を持つ続けたい顧客とは取引を続けるとしている。
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