ドイツ2位の自動車連盟である欧州自動車クラブ(ACE)は10日、自動車の燃費性能の大半はメーカーが公表するよりも低いとの調査結果を発表した。23社の計91モデルを対象に燃料消費量を独自調査したところ、メーカー公表値を10%以上、上回ったモデルは55台に上った。これに対し独自動車工業会(VDA)は、燃費は法律の規定に基づいて専門の検査所で正式に測ったものだと指摘。乗り方によって基準値を上回ることも下回ることもあると反論している。
\ACEが公表した各モデルの燃費リストをみると、独仏伊メーカーのほか、韓国メーカーで実際の燃料消費量がメーカー公表値を大きく上回るケースが目立つ。日本車で10%以上の差があったのは調査対象となった6モデルのうち1モデルにとどまった。
\ACEの調査の背景には、国際連合欧州経済委員会と欧州連合(EU)の欧州委員会が燃費の世界的統一基準導入を計画していることがある。両者はこれまで国によって異なっていた調査方法を2014年までに統一したい考えだ。
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