独水栓金具大手Grohe(ヘーマー)の親会社である投資会社のTexas Pacific Group(TPC)とCredit Suisseは同社から資本撤退する意向だ。Groheのデビット・ヘインズ社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたもので、今後さまざまな撤退シナリオを検討。新規株式公開(IPO)を行い株式市場に復帰することも視野に入れている。
\Groheは1999年、投資会社のBC Partnersに買収され、翌2000年に上場を廃止。TPCとCredit Suisseには04年に買収された。競合Geberitの株価を参考に試算すると、Groheの時価総額は現在40億ユーロに上るという。
\Groheは事業のグローバル化に取り組んでおり、先ごろは中国の同業JoJouへの出資比率を72%に引き上げた。TPCとCredit Suisseの資本撤退に当たってはGroheがグローバル戦略を推し進めるうえで最も有利になる手法が好ましい、というのがヘインズ社長の立場だ。
\Groheの2012年の営業利益(EBITDAベース、特別費計上前)は前年比18%増の2億7,300万ユーロとなり、前年に引き続き過去最高を記録した。売上高も約21%増の14億ユーロと好調だった。
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