男性用化粧品のマーケティングで「男らしさ」が脚光を浴びている。コマーシャルでは「出世して成功する男性」といった伝統的な男性像が前面に押し出されており、一昔前に流行したメトロセクシャルな男性像は影が薄くなっているようだ。2日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
\コスメティック大手のバイヤスドルフは男性用ニベアブランド「Nivea Men」のロゴに「男らしく輝く青」を採用。コマーシャルでは男性の肌がいかに酷使されているかの例として、◇バーベキューの炎にさらされる◇ヨットレースで海水を浴びる◇美しい女性から平手で打たれる――といったシーンを放映ている。Dr.Wollfは「毛根が勃つ」というきわどいキャッチフレーズで育毛シャンプー「Alpecin」を宣伝。その効果もあり売上規模はニベアのシャンプーと同水準まで拡大した。
\現在メーカーが激しい競争を繰り広げるのはシェービングクリーム、アフターシェーブローション、アフターシェービングクリームなどひげそりに関連する製品分野だ。フェイスクリームを使用する男性は28%にとどまっており、各社は市場開拓の余地が大きいとみている。
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