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2013/5/8

経済産業情報

ドイツ製品がブラジルで人気

この記事の要約

ドイツ製品はブラジルで人気が高いようだ。独コンサルティング企業GlobeoneがBRICS4カ国で実施した消費者アンケート調査によると、同国では5人に4人がドイツ製品が好きだと回答。ロシアに次いで高い数値となった。調査結 […]

ドイツ製品はブラジルで人気が高いようだ。独コンサルティング企業GlobeoneがBRICS4カ国で実施した消費者アンケート調査によると、同国では5人に4人がドイツ製品が好きだと回答。ロシアに次いで高い数値となった。調査結果をもとに6日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

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ブラジル人は全体的に国産品を好む傾向にあり、ドイツ製品は人気ランキングで2位に付けた(3位はアメリカ製品)。ブラジル人が抱くドイツ製品のイメージは「質が良く丈夫で長持ちするものの、少し面白みに欠け高額」というもの。所得層別では高額所得者の間で人気が高く、低所得者(月収900ユーロ未満)と中間層(同900~2300ユーロ)ではブラジル、アメリカ、日本の製品の方が人気が高い。

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特に評価の高いドイツブランドはフォルクスワーゲン(VW)、BMW、ベンツ、アディダス、プーマ。ドイツ企業の多くはブラジルで長年、事業を展開しているため、外国企業と認識されていないケースもあり、すぐにドイツ企業名を挙げられた消費者は42%にとどまった。

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ブラジルの国内総生産(GDP)は過去10年間、ドル換算で5倍に拡大した。中間層は新たに4000万人増加、現在は人口の半分の約1億人に上る。

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ブラジルでの事業拡大のカギは中間層が握る。Globeoneによると、国土が広大なため地域ごとにマーケティング戦略や投入商品を差別化することが必要となる。平均年齢が低いことも重要なポイントだ。

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