スポーツ用品世界2位の独アディダスがアジアの下請け工場の労働環境改善に向けて新たな取り組みを開始した。同社の社会・環境問題責任者であるフランク・ヘンケ氏が『ハンデルスブラット』紙に明らかにしたもので、現地の従業員が携帯電話のSMS(ショート・メッセージ・サービス)で問題を訴えるシステムを構築した。
\アディダスは東南アジアでも携帯電話が普及していることに着目。現地の従業員がSMSで直接、繊維工場労働者の救援団体に問題を通報できるようにした。同プロジェクトは現在インドネシアの1工場で試験的に行われており、今後はさらに同国の他の4工場とベトナムの1工場にも拡大する。
\繊維業界ではバングラデシュの縫製工場ビルで4月末に崩壊事故が起きたことを受けて、製造委託元の欧米メーカーへの批判が高まっている。
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