自動車部品大手の独Mahle(シュツットガルト)は同業Behrの資本14.15%を投資会社BWKから取得し出資比率を51%に引き上げると発表した。両社の2012年売上高は合わせて約100億ユーロに上っており、Continental/Schaeffler、Bosch、ZF Friedrichshafenに次ぐ独4位のサプライヤーが誕生する。独禁当局の承認後に買収を実施する。
\Mahleは2010年、経営難に陥ったBehrに資本参加。現在は36.85%を出資している。過半数資本を掌握するオプション権を当初から持っており、本来はこれを今年初頭に行使する予定だった。
\だが、Behrは自動車用サーモスタットの分野で、日仏メーカーと違法な価格カルテルを結んでいた容疑で欧州連合(EU)欧州委員会の捜査対象となったことから、Mahleは捜査結果が判明するまで、買収を見合わせる意向を表明していた。欧州委の捜査は終了していないものの、Mahleは「リスクのメドはついた」(ハインツ・ユンカー社長)と判断し、買収に踏み切る。
\買収後はシナジー効果を最大限に引き出すため、マーケティング、製品開発などの業務を本社のほか、南北アメリカ、アジアの中核拠点でも統合する。
\