キッチン用品メーカーのWMF(ガイスリンゲン)は17日、低価格帯ブランドを展開する子会社Princessを蘭同業Tristarに売却すると発表した。同子会社は赤字が続いており、WMFは経営資源を高価格帯ブランドWMFに絞り込む意向だ。取引金額は1,050万ユーロ。
\PrincessはPetra、Princess、Novaのブランドでトースターや湯沸かし器などを生産している。2012年の売上高は5,720万ユーロで、WMF全体の5%を占めた。近年は小売店が展開するプライベートブランド(PB)との価格競争が激しく、3年連続で赤字を計上した。Tristarへの売却に伴いWMFは少なくとも1,100万ユーロの減損処理を行う見通しだ。2012年決算ではすでに同800万ユーロを計上している。
\WMFの2013年第1四半期の営業利益(EBIT)は2,060万ユーロで、前年同期から18%減少した。欧州経済の低迷が響いた格好で、売上高も1%減の2億4,060万ユーロに落ち込んだ。
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