ケーブルメーカーの独Lapp(シュトゥットガルト)がアジアを中心に事業を強化する。アンドレアス・ラップ社長などへの取材をもとに3日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\同社のアジア製造拠点は現在、韓国、中国、インド、インドネシアの4カ国。今後はASEANの国々に拠点を拡大し、売り上げに占めるアジアの割合を今上半期の20%弱から2020年までに25%へと引き上げていく。すでに中国に新工場を設立し、韓国工場の拡張も終了した。アジア圏以外ではポーランドに物流センターを開設し、ドイツの物流拠点はルードヴィッヒスブルクに集約する計画だ。今年度は事業拡大に2,000万ユーロを投資する。
\Lappの産業用ケーブルは柔軟性が高く、特に産業用ロボットに適している。今後は電気自動車向け製品を拡大していく考えで、売上に占めるシェアは2020年までに現在の1%未満から3%へと拡大するとみている。同社の部品は現在、Renaultの電気自動車「Twizy」やBMW「7シリーズ」のハイブリッド車に使用されている。
\Lappの2013年3月中間期の売上高は4,068万ユーロで、前年同期を1.8%下回った。
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