ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2013年5月の乗用車新車登録台数は前年同月比9.9%減の26万1,316台と大きく後退した。4月は営業日数の効果で6カ月ぶりに増加したものの、市場環境は依然として厳しく、5月はほとんどのブランドで減少した。1~5月の累計も前年同期比8.8%減の121万9,717台へと落ち込んだ。
\登録台数が前年同月を上回ったのは計6ブランド。増加幅が最も大きかったのはジャガーで、112.6%増の370台に拡大。マツダも72.7%増の3,569台と好調だった。このほか、ランドローバー(31.3%増の1,203台)、セアト(27.7%増の7,864台)、ダチア(19.2%増の4,193台)も2ケタ台の伸びを記録した。
\ドイツ車はポルシェが6.1%増の2,215台に拡大した以外は軒並み減少した。各ブランドの実績はフォードが0.9%減の1万9,559台、メルセデスが7.6%減の2万4,445台、アウディが9.7%減の2万2,987台、フォルクスワーゲン(VW)が10.1%減の5万6,589台、BMWが10.8%減の2万1,266台、スマートが13.5%減の2,268台、オペルが16.3%減の1万9,291台、ミニが16.6%減の3,070台。
\日本車はスバルが3.4%減の601台、スズキが9.7%減の2,400台で、それ以外は2ケタ減となった。各ブランドの実績は三菱が14.2%減の2,055台、トヨタが18.7%減の5,613台、ホンダが19.9%減の2,121台、日産が31.9%減の3,428台、レクサスが48.7%減の122台。
\日本車以外の主な輸入ブランドは起亜(0.1%減の5,042台)と現代(1.6%減の8,066台)、シュコダ(6.7%減の1万2,960台)で減少幅が比較的小さかったものの、それ以外のブランドは2ケタ減となった。フィアットは11.4%減の7,118台、ボルボは14.8%減の2,364台、シボレーは22.9%減の2,303台、ルノーは25.7%減の6,702台、プジョーは28.4%減の5,381台、シトロエンは32.9%減の4,172台だった。
\新車登録の減少幅は全体の約6割を占める社用車で大きく、13.7%に達した。私人による登録は3.9%減だった。
\車両区分別ではSUVが2.9%増加、キャンピングカーも2.2%伸びた。電気自動車は増加幅が79.0%と大きく、ハイブリッド車と天然ガス車もそれぞれ46.3%、28.4%増えている。走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均137.8グラムで、前年同月から3.5%減少したものの、前月の137.2グラムからはやや増加した。
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