独化学工業会(VCI)、建設・化学・エネルギー労組(IG BCE)、化学雇用者団体BAVCは5月29日、化学産業の持続可能な成長・発展を目指すイニシアチブ団体「Chemie3(化学3乗)」を立ち上げた。「持続可能な付加価値創造」「天然資源の効率的利用」などの12のテーマについて個々の企業や労使の枠を超えて業界ぐるみで取り組み、独化学産業全体の国際競争力を高める狙い。
\Chemie3は持続可能性の基本となる「地球環境保護」「エコロジーとエコノミーの両立」「社会的責任」という3つの柱を満たすための中心テーマを計12個、設定。持続可能な付加価値創造・投資のほか、「持続可能な企業経営戦略に向けた組み込み」「技術革新による持続可能社会への貢献」「業務プロセスに持続可能性への配慮を組み込む」「少子高齢化・人口減少を踏まえた長期的な人材確保」「人、環境、生物多様性の保護」などについて、現状や今後の課題、方向性などを提案した。
\VCIのカールルートヴィッヒ・クライ会長は「独化学業界は自動車、機械に次ぐドイツで3番目に大きな産業であり、電気自動車のバッテリーや太陽電池などエネルギー転換政策を支える重要な柱だ。政府にグリーンな経済政策を要求しておきながら、我々がそれに必要な資源の投入を拒否することは許されない」と述べ、活動の意義を強調した。
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