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2013/6/12

企業情報

Allianz SE―ブラジル事業を大幅強化へ―

この記事の要約

保険大手の独Allianz(ミュンヘン)がブラジル市場の開拓を強化する。所得水準が上がり中間層が増えているにも関わらず、保険に加入する市民が依然として少ないためだ。現地法人Allianz Seguros S.A.のエドワ […]

保険大手の独Allianz(ミュンヘン)がブラジル市場の開拓を強化する。所得水準が上がり中間層が増えているにも関わらず、保険に加入する市民が依然として少ないためだ。現地法人Allianz Seguros S.A.のエドワルト・ランゲ社長への取材をもとに7日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

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ブラジルの中間層は人口(2億人)の半分以上を占める。だが、何らかの保険に加入している人は15%未満で、自動車保険の加入率も30%にとどまる。家屋保険は同10%にも達していない。

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同社のブラジルでの保険料収入は昨年36億レアル(約13億ユーロ)で、前年から16%増加した。その45%を自動車保険が占める。市場シェアは6.6%で、6位に付ける。今後は市場を毎年5~6ポイント上回るスピードで成長し、2015年には保険料収入を58億レアルに拡大する計画だ。

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市場の開拓に向けては現地ニーズに見合った、分かりやすく割安な保険商品を投入していく。同国のインフラプロジェクトの規模が今後5年間で少なくとも計5,000億ドルに上ることを踏まえ、インフラ向け保険事業にも力を入れる意向だ。販売チャンネルとしては銀行のほか、スーパーマーケット、化粧品などの訪問販売事業者を活用していく。

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現地従業員数は現在1,330人。販売外交員は1万4,000人に上る。

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