化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は6日、薄膜製造技術の開発を手がけるスタートアップ企業Deutsche Nanoschicht GmbHを完全買収すると発表した。省電力向け事業を強化する狙い。取引金額は公表していない。
\Deutsche Nanoschichtは2011年11月の設立で、従業員数は約30人。同社の技術を用いると、高温超電導体の効率的な生産が可能になるという。超高温伝導体は送電ロスなどを大幅に低減する技術として将来の需要が期待されており、BASFはDeutsche Nanoschichtが持つ技術を発展させて商品化する意向だ。
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