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2013/6/12

企業情報

ソフトバンク―Deutsche Telekomの米子会社買収も―

この記事の要約

Deutsche Telekomの米移動通信子会社T-Mobile USをソフトバンクが買収するとの観測が浮上している。ロイター通信が消息筋の情報として報じたもので、ソフトバンクは米同業Sprint Nextelの買収に […]

Deutsche Telekomの米移動通信子会社T-Mobile USをソフトバンクが買収するとの観測が浮上している。ロイター通信が消息筋の情報として報じたもので、ソフトバンクは米同業Sprint Nextelの買収に失敗した場合、次善の策としてT-Mobile USを買収する考えという。関係各社はコメントを控えている。

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Sprint Nextelは米市場3位の移動通信事業者で、ソフトバンクは昨年10月、同社株70%を201億ドルで友好的に買収する計買を発表した。これに対し衛星テレビ運営事業者の米Dish Networkが4月に横やりを入れ、Sprint Nextelを255億ドルで完全買収する意向を表明したため、11日になってSprint Nextel株およそ78%を216億米ドルで買収する計画を打ち出した。

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Deutsche Telekomの米移動通信事業は経営不振が続いており、同社は以前から撤退を狙っている。だが、米市場トップのAT&Tに売却する計画は独禁当局が強い難色を示したため、2011年にとん挫。Deutsche Telekomはこれを受け、米移動通信子会社T-Mobile USAを米同業Metro PCSと合併させ、新会社T-Mobile USを5月に発足させた。新会社への出資比率は74%。将来的に同比率を引き下げてゆき、時間をかけて撤退するとみられていたが、ソフトバンクに売却できれば撤退時期は大幅に早まる。

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