独バイオテクノロジー工業連盟(DIB)は5日、2012年の業界売上高が前年比10.7%増の29億ユーロに拡大したと発表した。今年も好調が続くものの、欧州の景気減速が足かせとなり、伸び率は鈍化する見通しという。
\DIBが会員企業を対象に実施したアンケート調査によると、今年初めからこれまでの売上高が前年同期を上回った企業はおよそ6割で、減収はまったくなかった。今後数カ月の売上見通しについては「増収」が8割を占める。
\研究開発費については2社に1社が「前年より増額する計画」と回答、「減額」は8%にとどまった。事業投資計画では「規模ないし件数を拡大する」が2社に1社以上、「前年並み」も3社に1社に上った。
\今年に入ってからこれまでに従業員を「増やした」企業は4割で、「減らした」は1割だった。
\専門スタッフ確保については、7割以上が「特に問題はない」と回答した。「ラボのスタッフが足りない」は2割、「技術者・研究者を確保できない」は1割にとどまっており、業界全体として人材不足は深刻でないようだ。
\銀行融資の調達で「特に困難はない」との回答は80%に達した。自己資本の調達に関しても75%が同じ回答をしている。
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