独建設業全国連盟（HDB）は5日、業界売上高が今年は名目で2％増加するとの予測を発表した。冬の寒波の長期化や5月の悪天候、現在ドイツを襲う洪水などのマイナス要因はあるものの、受注残高が1999年以来最高の270億ユーロ強に達しているため、拡大するとみている。第1四半期の売上高は前年同期を約10％下回った。
\HDBはまた、大規模なインフラプロジェクトが住民運動などの影響で多数、凍結されていることに懸念を示した。棚上げ状態となっているプロジェクトは計82件で、総額は約510億ユーロに上る。トーマス・バウアー会長によると、ムルデ川沿いのグリマ市ではコンクリート堤防建設プロジェクトが住民の反対運動で実現しないため、今回の洪水で冠水被害に遭った。また、ライン川を挟んで向かい合うバーデン・ヴュルテンベルク州のカールスルーエとラインラント・ファルツ州のヴェルトを橋梁で結ぶ計画も両州の争いのしわ寄せで足踏み状態が続いている。
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