独電気・電子・情報技術協会(VDE)はこのほど開催した未来テクノロジーに関するワークショップで、半導体産業への政府の支援強化を求める提言書をまとめ上げた。「ドイツの輸出品の8割以上を占めるハイテク製品は電気・電子・通信システムなしには機能しない」と指摘したうえで、産業立地としてのドイツが将来も成長・競争力を維持するには、直接補助金などの優遇措置によって半導体企業を誘致し、米国やアジアに後れをとらないことが不可欠と訴えている。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が17日付で報じた。
\VDEはまた、埋め込みシステム、マイクロエレクトロニクス、光学エレクトロニクス、ナノテクなどのいわゆる「基礎テクノロジー」の研究開発支援強化を求めた。携帯電話やエレクトロニクス製品を支える土台の技術でありながら、「完成品のブランド名に隠れて消費者にその存在が全く認識されていない」ためだ。人材確保や技術革新に向けて、研究投資に対する税制優遇のほか、大学での技術者養成に力を入れるよう求めている。
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