独建材業界団体BBSのアンドレアス・ケルン会長は23日、今年の業界生産高が最大でも前年比1%増にとどまるとの見通しを明らかにした。第1四半期の天候不順で建設活動が鈍ったうえ、交通インフラ投資額が実質減となる公算も高いためだ。24日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙などが報じた。
\同会長は国内総生産(GDP)に占める公共土木投資の割合が20年前の1.3%から昨年は0.8%未満に落ち込んだと指摘。交通インフラの整備は交通需要の拡大に追いついていないとして、政府に予算の拡大を促した。
\また、再生可能エネルギーの拡充に向けた政府の「エネルギー転換政策」の影響で建材の生産コストが上昇していることにも言及。再可エネの促進に関する法律を抜本的に改革しないと、業界企業の国際競争力が弱まると懸念を示した。
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