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2013/7/3

経済産業情報

インターネット業界、16年までに8万人の新規雇用創出

この記事の要約

インターネット業界団体ecoなどが6月26日発表した国内業界動向によると、2012年のインターネットサービス業界売上高は前年比10.4%増の565億ユーロに拡大した。13年以降も年平均11%の成長が続き、16年には874 […]

インターネット業界団体ecoなどが6月26日発表した国内業界動向によると、2012年のインターネットサービス業界売上高は前年比10.4%増の565億ユーロに拡大した。13年以降も年平均11%の成長が続き、16年には874億ユーロに達する見込み。市場成長に伴い雇用も拡大し、業界就業人口は11年の21万人から16年には29万人に増えると予測している。

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ecoとコンサルティング会社Arthur D. Littleが実施した調査によると、業界内で昨年、最も売上高が多かった分野は「取引・決済(Eコマース、オンライン広告、SNS、ビリング・集金)」で、279億ユーロに上った。13年以降もほぼ10%の割合で成長が続き、16年には412億ユーロに拡大する。

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特に高い成長が見込めるのはIaaS(サービスとしてのインフラ)、SaaS(サービスとしてのソフトウエア)などの「クラウドコンピューティング(サービス/アプリケーション)」と「有料コンテンツ配信」の分野だ。クラウドコンピューティングは年平均35%のペースで拡大し、16年には96億ユーロに達する。有料コンテンツも12年の52億ユーロから16年には91億ユーロへと増加する。

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インターネット業界の成長を後押しするトレンドは「モバイルインターネット」「メディアコンテンツ」「機械間(M2M)通信」「セキュリティ」「ビッグデータ」の5つ。モバイルインターネットの普及が進むことでキャッシュレス決済やクラウドサービスの需要が伸びる。また、通信速度の向上によって、これまでDVDやテレビを通して提供されていた動画などコンテンツがインターネット上で提供できるようになる。

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