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2013/7/17

企業情報

Praktiker AG―経営破たん―

この記事の要約

ホームセンター独3位のPraktiker(キルケル)は11日、会社更生手続きの適用をハンブルク区裁判所に申請した。取引先銀行から追加融資を拒否され資金繰りのメドが立たなくなったため。収益力の高い子会社Max Bahrは同 […]

ホームセンター独3位のPraktiker(キルケル)は11日、会社更生手続きの適用をハンブルク区裁判所に申請した。取引先銀行から追加融資を拒否され資金繰りのメドが立たなくなったため。収益力の高い子会社Max Bahrは同申請の対象となっていない。

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Praktikerは他社買収を通して店舗網を拡大してきたため、立地条件や店の規模がばらばらで、統一したブランドイメージが構築できていない。これが経営不振の根幹にあり、売上高は08年から減少。09年からは赤字を計上している。

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経営再建に向けては昨年5月、◇Praktikerブランド店の多くを品質・サービス重視のMax Bahrブランド店に切り替えていく◇Praktiker店はディスカウンターとしての特色を一段と明確化する――方針を打ち出し、投資家からの出資と銀行融資の確保に成功した。

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だが、今年は上半期の天候不順で園芸用品などの販売が大幅に減少。第1四半期の売上高は前年同期を10%以上、下回った。事業資金を確保するためにルクセンブルク子会社Batiself S.A.を売却する計画が破談となったことは追い打ちをかけた。今月上旬には取引信用保険の適用が停止されたため、製品供給を見合わせる取引先も出ていた。

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