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2013/7/17

経済産業情報

世界電機輸出市場、ドイツはシェア7%で4位 アジアの台頭鮮明に

この記事の要約

独電気電子工業会(ZVEI)は11日、世界の電機製品輸出市場に占めるドイツのシェアが昨年7%となり、これまでに引き続き4位を確保したと発表した。1位は中国(同27%)、2位は香港(9%)で、2011年まで2位だった米国( […]

独電気電子工業会(ZVEI)は11日、世界の電機製品輸出市場に占めるドイツのシェアが昨年7%となり、これまでに引き続き4位を確保したと発表した。1位は中国(同27%)、2位は香港(9%)で、2011年まで2位だった米国(9%)は3位に転落した。

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香港の電機輸出高は前年比22%増の2,040億ユーロで、増加幅はZVEIが調査した50カ国のなかで最も大きかった。中国も18%増の6,060億ユーロと大幅に伸びている。米国は11%増の2,020億ユーロで、香港をわずかに下回った。ドイツは2005年から4位をキープしており、昨年の輸出高は2%増の1,600億ユーロだった。

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日本は1,290億ユーロで、シェアは5位だった。6位は韓国(1,140億ユーロ)、7位は台湾(970億ユーロ)で、トップテンにはアジア7カ国が入った。欧州勢はドイツとオランダの2カ国にとどまる。

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欧州は世界の電機市場で競争力が低下しており、ハンガリーの輸出高は11%減少。アイルランドとスウェーデンもそれぞれ10%、9%落ち込んだ。フランスと英国はシェアが低下傾向にあるという。

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世界の電機製品生産高(3兆5,850億ユーロ)に占める新興国の割合は昨年54%に上った。2000年時点では20%程度にとどまっており、ここ十数年で急速に拡大したことが分かる。最大の生産国は中国で、これに日本、米国、韓国が続く。

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