フリードリヒスハーフェンで開催された欧州アウトドア見本市(11日~14日)に、今年は913社(42か国)が出展した。各社は顧客層を広げるにファッション性を重視しており、会場では色鮮やかな製品が目を引いた。通勤や通学など日常的に着用できる製品が増えている。
\ファッション性のほか、製造過程も消費者にとって大切なポイントとなっており、今回出品された製品の78%はエコブランドに該当した。例えばYeti(ゲルリッツ)はひまし油製の布地を開発。米The North Faceは植物由来のナイロンを使用したダウンジャケットを製造し、スウェーデンのKlättermusenはプラスチックをリサイクルしてジャンパーを手がける。
\アウトドア業界は過去10年間、年10%~15%の割合で成長してきたが、今年の上半期は伸び悩んだ。新たな市場の開拓は重要な課題となっており、今回は重量がわずか170グラムのダウンジャケットや150グラムのトレイルランニングシューズなどの軽量製品が発表された。メーカーは妊婦もしくは乳幼児を背負ってアウトドアを楽しみたい女性を対象に市場開拓をしたい構えだ。
\