ペットフードメーカーのDeuerer(ブレッテン)が同業Vitakraftの買収を計画していることが、連邦カルテル庁が16日公開した買収計画審査リストで分かった。Vitakraftの広報担当者はメディアの問い合わせに対し「家族経営企業2社の理想的な結合だ」と述べ、Deuererによる買収を支持する考えを示した。
\Vitakraftは170年以上の歴史を持つ老舗企業で、ブレーメンに本社を置く。犬猫のほか、小鳥や小動物など様々な愛玩動物向けに3,000種類以上のペットフードを生産している。事業の国際化も進んでおり、欧州諸国のほか、アジアと米国に事業拠点を持つ。従業員数は約1,500人、売上高は約2億5,000万ユーロ。
\Deuererはもととも精肉業を営んでおり、ペットフード事業には1988年に参入した。欧州、ロシア、韓国、北朝鮮で製品を販売。小売店向けにプライベートブランドのドッグフード、キャットフードも生産している。『ヴェルト』紙によると、従業員数は370人で、売上規模はVitakraftと同水準という。
\ドイツのペットフード市場は成長基調にあり、規模は約30億ユーロに上る。そのうちキャットフードが15億3,000万ユーロ、ドッグフードが11億7,000万ユーロを占める。最大手は米Marsで、売上高は約7億ユーロ。
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