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2013/7/31

企業情報

Daimler AG―4-6月期最終益3倍に、EADS株売却効果で―

この記事の要約

自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)が24日発表した2013年4-6月期(第2四半期)決算の最終利益は45億8,300万ユーロとなり、前年同期(15億6,500万ユーロ)の約3倍に拡大した。保有するEADS株 […]

自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)が24日発表した2013年4-6月期(第2四半期)決算の最終利益は45億8,300万ユーロとなり、前年同期(15億6,500万ユーロ)の約3倍に拡大した。保有するEADS株を売却した効果が大きく、継続事業ベースの営業利益(EBIT)は前年同期の23億ユーロから21億ユーロへと落ち込んだ。

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売上高は296億9,200万ユーロで、2.8%増加した。販売台数は6.2%増の60万5,800台。乗用車が9.3%増の40万4,700台と好調で全体をけん引した。トラックは1.3%増の12万3,800台、バンは0.2%増の6万9,400台で、バスは6.0%減の7,900台に落ち込んだ。

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ディーター・ツェッチェ社長は記者会見で、低迷する欧州の乗用車市場は底を打ったとの見方を示した。下半期は事業効率向上プログラムと市場の回復を受けて業績が大幅に改善するとみている。2013年通期のEBIT(継続事業ベース)については前期実績(81億ユーロ)を下回るとした従来予測を据え置いた。2期連続で減益となる。

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