独ペット産業連合会(IVH)がこのほど発表した2012年の国内ペットフード市場規模は前年比2.2%増の38億6,700万ユーロに拡大した。全体の約4割を占めるキャットフードが3.4%増の15億3,700万ユーロと特に好調だったほか、ドッグフードも2.6%増の11億7,600万ユーロに拡大。おもちゃ、リード、ケージといったペット用品も1.3%増の9億2,800万ユーロと堅調に推移した。
\キャットフードの売上高を種類別にみると、ウェットフードが10億900万ユーロ(3.9%増)で最も多く、ドライフードは3億1,500万ユーロ(0.9%減)、スナックは2億1,300万ユーロ(8.1%増)だった。
\ドッグフードでは、スナックが7%増の3億9,900万ユーロへと急拡大してけん引。ドライフード(半生タイプ含む)とウェットフードもそれぞれ0.7%増の4億1,400万ユーロ、0.3%増の3億6,300万ユーロとわずかながら伸びた。
\ペットフードの販売チャンネル別売上シェアは食料品店(ドラッグストア、ディスカウントストア含む)が65%(19億2400万ユーロ)、専門店が35%(10億1,500万ユーロ)だった。一方、ペット用品では専門店が82%を占めた。
\キャットフード需要が拡大する背景には、独身者のライフスタイルに見合ったペットとして猫の人気が高まっているためだ。IVHの関係者は『ハンデルスブラット』紙に対し、独身者が増えれば増えるほど猫の需要が高まると指摘。「猫は21世紀の理想的なペットだ」との見方を示した。
\