欧州保険最大手の独Allianz（ミュンヘン）が2日発表した2013年4-6月期（第2四半期）決算の営業利益は23億6,700万ユーロとなり、前年同期比で5.2％増加した。資産管理と損害・事故保険部門が好調で、生命・医療保険部門の不振が相殺された格好。最終利益は26.8％増の15億8,800万ユーロに拡大した。
\損害・事故保険部門の営業利益は12.3％増の11億7,900万ユーロに上った。6月に中欧を襲った洪水被害が響き自然災害関連の保険金支払額が前年同期の1億7,400万ユーロから5億5,000万ユーロに膨らんだものの、中南米、トルコ事業が好調で、全体が押し上げられた。コンバインドレシオ（100を超えると支出が収入を上回る保険引受損失が発生していることを意味する）は97.2から96.0に改善した。
\洪水被害の保険金支払額は当初5億ユーロ以上と見積もっていたが、Allianzは今回、7億ユーロ以上に引き上げた。ただ、同社が実際に負担する額は従来見通しの3億5,000万ユーロから3億2,900万ユーロに縮小。残りは再保険会社が引き受ける。
\Pimco、Allianz Global Investorsの2ブランドで事業展開する資産管理部門は料金値上げとコスト削減の効果で営業利益が39.8％増の8億400万ユーロに拡大した。
\生命・医療保険部門の営業利益は6億6,900万ユーロで、18.2％減少した。主な運用対象である国債などの利回りが下がったことが響いた。
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