欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2013/8/28

経済産業情報

依存症による病欠が10年で17%増加

この記事の要約

アルコールや薬物への依存症が原因で仕事を休む人が増えている。公的健康保険組合AOKが22日発表した「欠勤レポート」によると、依存症による被保険者の欠勤日数は昨年のべ242万日となり、10年前の2002年に比べ17%増加し […]

アルコールや薬物への依存症が原因で仕事を休む人が増えている。公的健康保険組合AOKが22日発表した「欠勤レポート」によると、依存症による被保険者の欠勤日数は昨年のべ242万日となり、10年前の2002年に比べ17%増加した。仕事のストレスの増加が背景にあるというのがAOKの見方だ。

\

欠勤日数が最も多い依存症はアルコール依存症で、全体の44%を占めた。AOKの研究機関WIdOが16~65歳の2,000人を対象に実施したアンケート調査では休肝日をもうけずに毎日飲酒するとの回答が5.3%に上った。同比率は学歴水準が高いほど高く、責任の重い業務に就く人が強いストレスにさらされていることが反映されているもようだ。中枢神経系を活性化させるアンフェタミンなどの覚せい剤に手を出し、依存症になる人も増えているという。

\

依存症患者の欠勤日数は平均92日に達し、その他の病気の平均(31日)の3倍に上る。AOKはアルコール依存症とニコチン依存症がドイツ経済に与える損害額を年602億5,000万ユーロと試算している。

\