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2013/9/4

総合 - ドイツ経済ニュース

輸入物価7カ月連続で下落、7月-2.6%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が8月28日発表した2013年7月の輸入物価指数(2005年=100)は115.7となり、前年同月比で2.6%低下した。前年同月を下回るのは7カ月連続。世界経済の減速を背景にエネルギーや資源、素材の輸入価 […]

ドイツ連邦統計局が8月28日発表した2013年7月の輸入物価指数(2005年=100)は115.7となり、前年同月比で2.6%低下した。前年同月を下回るのは7カ月連続。世界経済の減速を背景にエネルギーや資源、素材の輸入価格が下落し続けており、同物価指数は2月の118.5を直近のピークに低下傾向にある。

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最大の押し下げ要因はエネルギーで、4.1%下落した。石炭が17.1%、天然ガスが8.5%の幅でそれぞれ低下している。原油と石油製品は下げ幅が各2.0%、2.1%にとどまっており、原油と石油製品を除いた輸入物価の下落率はマイナス2.7%と輸入物価全体の下落幅(2.6%)を上回った。

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エネルギー以外で下落幅が大きかったのはコーヒー生豆(30.3%)、鉄鉱石(19.9%)、非鉄金属鉱石(15.9%)、ニッケル(19.2%)、粗銅(12.2%)、粗鉄・鉄鋼・鉄合金(9.7%)。牛乳・乳製品は10.5%上昇した。

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輸入物価は前月比ではプラス0.3%となり、5カ月ぶりに上向いた。エネルギー価格は2.8%上昇、原油と石油製品はそれぞれ5.1%、3.8%高くなった。

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7月の輸出物価指数は前年同月比0.9%減となり、4カ月連続で下落した。前月比はプラスマイナス0%で、4カ月ぶりにマイナスを脱した。

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